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Dandelion Chocolate ワンプゥ, ホンジュラス 70%
フレーバーノート:チョコレートムース、アーモンドミルク、オレンジフラワーティー
モスキーティア地方にあるリオ・プラタノ生物圏保護区で2020年に収穫されたカカオ豆を使用。
濃厚でナッツ感のあるチョコレートの味わいとともに、酸味と果実味のなかにハーブ感のあるオレンジフラワーティーを彷彿とさせる、明るく華やかな印象のチョコレートバーです。
カカオ豆の原産地
使用するカカオ豆の生産者を全て訪れ、時には発酵から乾燥までのプロセスについて対話を行い、直接交渉を行った上で良質なカカオ豆を買い付けています。
生産国:ホンジュラス
地域:ワンプシルピ
事業形態:中央発酵施設を持つ社会的企業
カカオ豆:200軒以上のカカオ農家からウェットビーンズを購入
発酵方式:並べた木箱
乾燥方法:ビニールハウス内の木製乾燥台
カカオ豆のフレーバー:キャラメリゼしたナッツ、ココア
産地訪問レポートはこちら
栽培困難な地域で育つカカオ
考古学的調査によると、ホンジュラスでは数千年もの間カカオが栽培されてきましたが、ワンプシルピ(現地では「ワンプゥ」と呼ばれています)に限っては、高品質のカカオ豆を作るために多くの課題がありました。ホンジュラス東部に位置するワンプシルピは、想像を絶する遠隔地にあり、ごく限られたアクセスしかありません。またこの地域は高温多湿で、カカオ豆の発酵や乾燥に適さない環境です。
ホンジュラスに限らず、カカオの栽培についてはかつて多くの国際団体が貧困地域の救済手段の一つとして着手してきましたが、すぐに収入に繋がるものではなく、多くの農家がカカオの木や発酵箱とともに置き去りにされてきた歴史があります。この地域も、同じようにカカオ農園が手付かずのまま、長い間放置されていました。
(右)カカオ・ダイレクト創業者、ジョージ・シュミット
カカオ農園の再生と収益化
カカオ・ダイレクトの創業者ジョージ・シュミットは、アメリカ陸軍としてワンプシルピで活動していました。滞在中カカオ農園の現状を知ったジョージは、除隊後ワンプシルピに帰還し、自らカカオ農家を一軒一軒訪ね、もう一度カカオの栽培をやらないかと協力を仰ぎました。
ジョージは農家との間に仲介者がいないことを条件に、収穫後の生のカカオ豆(ウェットビーンズ)を購入し、発酵から乾燥、出荷までを行うカカオ・ダイレクトを創設しました。
カカオ農家はウェットビーンズをビニール袋に詰め、カカオ・ダイレクトが受け取る際にその場で現金収入を得ています。お互い直接顔を合わせ取り引きすることで、信頼性とカカオ豆の品質向上に繋がっています。
辺境の地でカカオから生まれた地域活性化
このカカオに辿り着くには、ピパンテという丸太をくり抜いて作ったカヌーに乗り、生物保護区圏内のペトゥカ川を2日間かけて上流に渡らないといけません。そんな辺境の地で立ち上がったカカオ・ダイレクトはワンプシルピ初の企業体とも言われ、彼らの取り組みによってほぼ自給自足だったワンプシルピの生活に紙幣が使われるようになり、さらに2016年のCocoa of Excellence(カカオ豆のコンテスト)では見事優勝し、その賞金で学校に屋根と窓を付けるなど、地域全体の生活向上に寄与しています。
彼らは全ての農家の顔を知っていることはもちろん、カカオ栽培の技術支援や道具のサポートも行い、更なるカカオ豆の品質向上に取り組んでいます。
チョコレートバーの開発担当者が語る、商品誕生裏話
開発を担当したのは、チョコレートバー「ワンプゥ, ホンジュラス 85%」を開発した佐々木千奈さん。「ホンジュラスのカカオ豆が好き」と言う佐々木さんが、今回同じ産地でカカオ分70%のチョコレートバーの開発に挑戦。このチョコレートへのこだわりや想いを伺いました。
ワンプゥ, ホンジュラス 70% (2020) 開発担当者:佐々木千奈
一 今回2回目のワンプゥ, ホンジュラスの開発でしたが、何か意識したことはありますか?
「ワンプゥ, ホンジュラス 70%」のチョコレートバーは現在も販売している商品なので、自分の中にある「このチョコレートはこんな味」という先入観に囚われず、今回の2020年収穫のカカオ豆に適したローストの温度帯やメランジャーに砂糖を入れるタイミングを考え、フレーバーを引き出していこうと意識しました。
━ 同じ産地でも、カカオ分85%と70%で開発の違いはありましたか?
カカオ分85%の時は、ロースト温度の違いによってそれぞれの個性が強く出ており、フレーバーの違いも分かりやすかった印象です。今回のカカオ分70%ではロースト温度の違いによるフレーバーの差がはっきりと出ず、どれもそれぞれの良さがあり、自分のなかで「これだ!」というものを選択するのがとても大変でした。開発を進めていくなかで、これまでのワンプゥ, ホンジュラスにはないフルーティーさを全面に出していこう、と方向性が見えてきました。
━ 今回の2020年に収穫されたカカオ豆の特徴はどのように感じましたか?
これまでの収穫年のカカオ豆は濃厚でリッチなチョコレートというイメージでしたが、今回の収穫年はナッティー感が弱く、逆にフルーティーでさっぱりとしたように感じました。濃厚なチョコレート感のなかにハーブやフルーティーさ、フローラルさもあり、華やかで明るいイメージの豆でした。
━ 今回のフレーバーノート「チョコレートムース、アーモンドミルク、オレンジフラワーティー」について、選んだことばのこだわりを教えてください。
今回フルーティーさというところにこだわって開発を進めていましたが、最終的にオレンジのような酸味や果実味が強いと思い、またそのなかにもハーブのようなフレーバーも感じました。これが紅茶のオレンジフラワーティーに似ていたので、このことばを選択しました。また、どっしりとした重厚感のあるチョコレートペストリーのような味わいのなかにも、後味がさっぱりしているのは空気を含んだ軽やかなムースに似ていると思い、「チョコレートムース」ということばも入れました。
━ 食べるときのおすすめのペアリングやシチュエーションは?
おすすめの飲み物はアッサムティー。このチョコレートの後味に残るハーブ感ととてもマッチしています。あとはほうじ茶も、強く主張することなくこのチョコレートと合うのでおすすめです。
お休みの日のティータイム、仕事の休憩など、疲れていたり癒されたいときに食べるのがおすすめなので、ぜひゆったりと味わっていただけると嬉しいです。
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